経験こそ最強の学びだと思う理由|「百聞・百見・百考・一験」と行動力の話
経験こそ最強の学びだと思う理由|「百聞・百見・百考・百験」と行動力の話
AIが一瞬で答えを出してくれる時代に、私がますます大事だと思うのが「経験」と「行動力」です。
昔からあることわざに
「百聞は一見にしかず」
というものがありますが、私はここに自分なりの続きをつけています。
百聞は一見にしかず
百見は一考にしかず
百考は一験にしかず
元の意味は
「何度も人から話を聞くよりも、一回自分の目で見た方が価値がある」
というものです。
そこに私は、
- 「一回見るより、一回じっくり考えてみる方が、理解は深くなる」
- 「どれだけ頭の中で考え続けるより、一回やってみた経験の方が圧倒的に重い」
と感じています。
そして、その「一回やってみる」の背中を押すのが行動力です。
「AIやネットで分かった気になる」時代に足りないもの
私は今、吉祥寺で子ども向けAIスクール
ロジカルAIスクール公式サイト
を運営しています。
そして、大人向けにもAI講座を行なっています。
その中で、ずっと違和感を持っていることがあります。
それは、
「AIやネットで調べただけで、物事を分かった気・やった気になってしまうこと」
です。
- YouTubeで解説動画を見て、「できるようになった気」になる
- 記事を読んで、「自分も経験したような顔」をしてしまう
- AIに要約してもらって、「理解したつもり」になってしまう
でも、実際にやってみると分かります。
- 思った通りには、まずいかない
- 怖さや不安が出てくる
- 失敗や、予想外の出来事だらけ
ここで必要になるのが、「それでも一歩踏み出す行動力」です。
だから私は、AIスクールをやっていながら、
「自分で手と頭を動かさない学びには、ほとんど価値を感じていません」。

私なりの「百聞・百見・百考・百験」と行動力
ここで一度、私がどう捉えているかを整理します。
① 百聞 ー 情報として「聞く」段階
本・動画・人からの話・AIの説明など、
いわゆる「インプットとしての情報」です。
もちろん大事ですが、
「聞いただけ」では、自分の血肉にはなりません。
② 百見 ー 外側から「見る」段階
実際に見に行ってみる、現場を目で確かめる段階です。
- オープンスクールに行ってみる
- 教室の見学をする
- イベントを見に行く
などがここに当たります。
百聞よりはずっとリアルですが、まだ
「外側から眺めているだけ」の状態です。
③ 百考 ー じっくり「考える」段階
ここから少し本質に近づきます。
見聞きしたことをもとに、
- 「もし自分がやるならどうするか」
- 「これを別の場面に応用するとどうなるか」
- 「うちの子には合うのか、合わないのか」
と、頭の中で何度もシミュレーションする段階です。
AI時代には、この「百考を深める力」自体はとても重要です。
ただ、ここにも落とし穴があります。
それは、
「考えているだけで、何もしていないまま時間だけが過ぎていく」
ということです。
ここから先に進むには、どうしても行動力が必要になります。
④ 一験 :実際に「やってみる」段階
最後の一段が、私が一番大事にしている「経験」です。
- 実際に申し込んでみる
- 現場に立ってみる
- 手を汚してみる
- 失敗してみる
この「たった一回の経験」は、
「100回分の思考を一気にアップデートしてくれる」と感じています。
頭の中での想像と、現実のギャップがはっきり見えるからです。
そして、その一回の経験は、必ず次の行動力を生みます。
私が「百考より一験」と「行動力」にこだわる理由
学生時代から、私はとにかく「経験に飢えているタイプ」でした。
- 東日本大震災のボランティア
- 熊本地震のボランティア
- 老人ホームでのボランティア(高校時代から継続)
- 子どものスキーキャンプの引率
- 海外でのボランティアやホームステイ など
どれも、最初から余裕たっぷりで参加したわけではありません。
正直に言えば、
「怖いな」「大変そうだな」
という気持ちも、毎回ありました。
それでも、
「とりあえず一回やってみよう」
と、自分の背中を押してきたのは、間違いなく行動力でした。
中でも、スリランカの道路づくりボランティアは象徴的な体験です。
行く前の私は、発展途上国と言われている国に対して、
- 「汚そう」
- 「お腹を壊しそう」
- 「食べ物が合わなそう」
と、ろくに経験もないまま、勝手にマイナスイメージだけを持っていました。
それでも、
「行ったこともないのに嫌だと言うのは、さすがにフェアじゃない」
と感じて、思い切って飛び込んでみたのが、スリランカの村でした。
そこには、
- 象よけの電柵がある暮らし
- 内戦の傷跡としての地雷被害
- 見たこともない毒蛇や昆虫
- 日本語しか話せなくても、気合いで通じるコミュニケーション
といった、教科書にもネットにも載っていない「生の現実」がありました。
実際にその土地で暮らしてみると、
事前に頭の中で組み立てていたストーリーは、ほとんど役に立ちませんでした。
日本でスリランカを研究して、講座をしている人の話にも価値はあります。
でも、
「泥だらけになりながら道路を作り、現地の家族と暮らし、その空気を吸った自分の感覚」
には、また違う種類の価値があると、今でも感じています。
この体験を通じて、私ははっきりと
「百考は一験にしかず」
「行動力がないと、学びは始まらない」
と確信するようになりました。

子どもに用意したいのは「安全な百験の場」と「行動力の練習」
ここまで読むと、
「うちの子にも海外ボランティアをさせなきゃいけないのか」
と不安に思う方もいるかもしれませんが、そんな必要はまったくありません。
大事なのは、「その子なりの一歩を踏み出せる経験」と「行動力の練習」です。
例えば、
- いつもは行かない公園や街に行ってみる
- 初めてのお店で、自分で注文してみる
- 家族旅行の計画を、子ども主導で立ててもらう
- 小さなお小遣いを渡して、「どう使うか」を一緒に振り返る
こうしたことすべてが、「行動力」を使う小さなトレーニングになります。
そして、その結果として「一験」が積み上がっていきます。
ロジカルAIスクールでも、AIをただ「教える」のではなく、
- AIと一緒に物語をつくる
- 自分だけの表紙デザインや動画をつくる
- 3Dプリンターでアイデアを形にする
といった、
「頭の中のイメージを、現実の作品に変えていく経験」を大切にしています。
これはすべて、子どもたちの行動力を引き出す仕掛けです。
教室の雰囲気やカリキュラムは、
ロジカルAIスクール公式サイト
でも詳しくご紹介していますので、よろしければご覧ください。

家庭でできる「行動力×百験」の小さなアイデア
保護者の方が、今日からすぐにできることもたくさんあります。
1.AIで調べたことを「実際にやってみる」
料理レシピでも、工作の作り方でも、
AIにアイデアを出してもらったら、「親子で本当に作ってみる」。
うまくいかなかった部分こそ、
「一番おいしい学びの部分」です。
ここで子どもは、行動力+試行錯誤の経験を積みます。
2.子どもに「ミニプレゼン」をしてもらう
- 行きたい場所
- 欲しいもの
- やってみたいこと
を、家族の前で「プレゼン」してもらう。
口に出して説明する中で、子どもの考えは整理され、
「自分の意見を出す行動力」が鍛えられていきます。
3.「失敗前提のチャレンジ」を一緒に笑う
「どうせ一発ではうまくいかないよね」と、最初から決めておく。
その上で、新しいことに挑戦してみる。
失敗しても責めずに、
「ここまではうまくいったね」
「次はどこを変えてみようか」
と、一緒に笑いながら次の案を考える。
こうした小さな百験と行動力の積み重ねが、
子どもの自信・好奇心・思考力をじわじわと育てていきます。
「行動力」と「一験」を重ねる子どもが、AI時代を生き抜く
AIは、「百聞」や「百見」の部分を、ものすごいスピードで支えてくれる存在です。
調べる・知る・見る、といったステップは、これからますます効率化されていきます。
だからこそ、人間側が担うべきは、
- じっくり考える「百考」
- 実際にやってみる「一験」
- そこに踏み出すための「行動力」
の部分だと、私は考えています。
ロジカルAIスクールでは、AIを使い倒しながらも、
「子どもたちが自分の頭で考え、手を動かし、行動し、失敗しながら前に進む経験」
を、何より大事にしていきます。
もし、
「うちの子にも、たくさんの百験と行動力の練習の場を用意してあげたい」
と感じていただけたら、一度教室の体験にいらしてください。
詳細やお申し込みは、
ロジカルAIスクール公式サイト
からご覧いただけます。
著者:川島優貴
所属:AIパートナーズ株式会社 代表取締役
事業:企業向けAI導入支援・リスキリング研修、子ども向け「ロジカルAIスクール(ロジスク)」運営