中学受験の国語は「テクニック」で解けない。
本当に必要なのは、思考を言語化する力です。
中学受験において、
「合否は国語で決まる」
と言われることを、保護者の皆さまも一度は耳にされたことがあると思います。
しかし現場で子どもたちを見ていると、
どれだけ時間をかけても国語だけが伸びない
という悩みを抱えるご家庭が本当に多いのです。
私は自身も中学受験を経験し、現在はロジカルAIスクール(ロジスク)代表として多くの親子と関わる中で、
「国語だけが伸びない理由は、テクニックの問題ではない」
と確信しています。
本記事では、
国語で求められる“本質的な読解力・記述力”とは何か?
そして
AIとの対話が、なぜその力を飛躍的に伸ばすのか?
について、専門家として丁寧に解説します。
中学受験に取り組む親御さんにこそ、読んでいただきたい内容です。
■ なぜ国語はこんなにも難しいのか
理由はとてもシンプルで、しかし深いものです。
国語は、
本文に書いてあることを正確に読み取り、自分の言葉で再構成する科目
だからです。
つまり、
- 文章の構造を理解する
- 行間の気持ちを推測する
- 比喩の意味を置き換える
- 自分の言葉でまとめ直す
- 50〜120字で論理的に再構成する
こうしたプロセスが必要になります。
これは、算数の「公式理解」や理科・社会の「暗記」とはまったく異なる能力です。
そして、この再構成の力=思考の言語化こそ、中学受験国語の本質です。
■ 塾のパターン学習では、なぜ伸び悩むのか
多くの塾では、国語を次のように扱います。
- 選択肢の絞り方
- 接続語の判定
- 記述の型
- 抜き出し問題の手順
もちろん、これらは一定の効果があります。
しかし――それだけでは「本当の読解力」は育ちません。
理由は明確で、
テクニックは「解き方」を教えるだけで、「考え方」を育てるわけではない
からです。
記述を書くときに、子どもが本当に必要としているのは──
- 「なぜ主人公はそう感じたの?」
- 「本文全体の構造はどうなっている?」
- 「自分の言葉で説明するとしたら?」
こうした内側の思考です。
しかし、塾はマンツーマンではありません。
1人ひとりの思考プロセスを深掘りし、言語化を促すような指導は、時間的にも現実的にも難しい。
だから、国語が伸びない。
だから、家庭学習でも親御さんが困ってしまう。
ここに中学受験国語の最大の壁があります。
■ では、どうすればいいのか?
答えは、「思考を言語化する練習」です。
そして、そのための最高の相棒が──
AIとの対話です。
もちろん、AIに答えを聞くのではありません。
それでは学力は1ミリも伸びません。
そうではなく、
AIを「壁打ち相手」にして、思考と言語化を鍛えるのです。
■ AIが国語力を伸ばす理由①
「説明しないと伝わらない存在」だから
例えば、AIにこう言われたとします。
「この段落の要点を、あなたの言葉で説明してみてください」
すると子どもは、
- どこを要点と判断するか
- どう言い換えるか
- どの順番で説明するか
を、自分で考えるしかありません。
これこそ、国語で求められる思考そのものです。
■ AIが国語力を伸ばす理由②
子どもの思考を“掘り返してくれる”から
AIは子どもが曖昧に答えると、必ずこう返します。
- 「それは本文のどこから分かるの?」
- 「その気持ちになった理由も説明できる?」
- 「言葉が抽象的だから、具体的に言い換えてみよう」
親でも塾でもここまで粘り強く掘り下げるのは難しい。
しかしAIは、何回でも質問してくれます。
これが言語化の筋力トレーニングになる。
■ AIが国語力を伸ばす理由③
書きながら、同時に「考える」経験ができるから
記述問題は、本来
- 読む
- 考える
- 整理する
- 言葉にする
という4段階を踏む必要があります。
子どもにとってはとても負荷が大きい。
しかしAIと対話しながら進めると、このプロセスが自然に統合されます。
AIとの話し合いを通じて、
- 何を根拠にするのか?
- どこを要点にするのか?
- どんな順番で並べると伝わるのか?
が、会話の中で明らかになり、
そのまま記述へつながるのです。
これは、過去に私自身が中学受験で苦しんだ国語の本質的な壁を、まさに解決する方法だと感じています。
■ ロジカルAIスクールで行っている国語力を伸ばすAI活用とは?
ロジスクでは、AIを使った単なる効率化学習はしていません。
行っているのは、
「思考を深掘りし、言語化する」ためのAI探究学習です。
例えば、
● AIに文章を説明する
子ども:「この物語のテーマは〜だと思う」
AI:「その根拠を3つに分けて説明してみよう」
→ 思考の整理が起こる
● 物語の続きをAIと一緒に考える
子ども:「主人公はこう動くと思う」
AI:「なぜ?その動機を説明してみて」
→ 行動理由・感情理解が深まる
● 文章の要約をAIと議論する
AI:「あなたの要約は主観が入っているよ」
子ども:「じゃあ事実だけでまとめ直すと…」
→ 客観的に読む力が育つ
こうした対話の積み重ねが、
読解力・記述力の本質=思考の言語化能力を育てます。
■ 塾の勉強にロジスクが補完的に効く理由
ロジスクは、
中学受験専門塾の代わりではありません。
しかし、
塾では伸ばしにくい力を伸ばす場所です。
✔ 選択肢の技術
✔ 記述の型
✔ 語彙の暗記
これらは塾で鍛えられます。
一方でロジスクでは、
✔ 思考の深掘り
✔ 論理の構造化
✔ 言語化のトレーニング
✔ AIとの対話による“説明力”の開発
これらを扱います。
つまり、
中学受験の国語に最も必要な部分を補完できる。
実際、国語に苦しんでいたお子さんが、
「AIに説明できるようになった瞬間から記述が書けるようになった」
というケースは非常に多いです。
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■ 結論
国語の成績は、「思考の言語化」で変わる。
そしてAIは、その最強の相棒になる。
中学受験は「正解を探す力」だけでは勝てません。
それ以上に、
自分の頭で考え、言語化し、相手に伝える力
が求められます。
この力は受験のためだけでなく、
AI時代を生きる子どもたちにとって“一生モノの武器”になります。
ロジカルAIスクールは、
その力を、AIとの対話を通じて楽しく育てる場所です。
まずは無料体験で、
お子さんがAIを相手に「考え始める瞬間」を見てみませんか?
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著者:川島優貴(AIパートナーズ株式会社 代表取締役/ロジカルAIスクール代表)