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2026.06.15

中学受験にかかったお金|母として思う教育費の使い方

私は、ロジカルAIスクール代表の川島優貴の母です。

息子は中学受験を経験し、附属中に合格しました。

今、息子は吉祥寺で「ロジカルAIスクール」、通称ロジスクという子ども向けの教室を運営しています。

AIを使いながら、子どもたちが自分の考えを言葉にし、作品を作り、人に伝える。
そんな学びの場です。

息子が中学受験について自分の経験や思いを書いているのを見て、母親である私にも、今だから書けることがあるのではないかと思いました。

今回は、少し書きにくい話をします。

それは、中学受験にかかるお金の話です。

中学受験はお金がかかる、とよく言われます。
それは本当だと思います。

ただ、実際に経験してみて感じたのは、単に「費用が高い」ということだけではありません。

中学受験は、親の金銭感覚や判断力にも影響します。
「子どものため」と思うほど、お金をかけることへのブレーキが効きにくくなることがあります。

そして今振り返ると、教育費をかけるなら、合格のためだけではなく、子どもの将来に残る力にも目を向けることが大切だったのではないかと感じていま

わが家が中学受験にいくら使ったのか、今も正確には把握していません

正直に言うと、わが家が中学受験にいくら使ったのか、私は今でも正確には把握していません。

怖くて、きちんと計算していないというのが本音です。

塾代。
教材費。
模試代。
季節講習。
家庭教師。
個別指導。
志望校別の講座。
学校説明会やイベントに行くための交通費。
受験料。
入学手続きに関わる費用。

一つひとつは、その時には「必要だから」と思って支払っていました。

でも、積み重なるとかなりの金額になります。

中学受験をしている最中は、目の前の課題をどうにかすることで精一杯です。

国語が伸びない。
算数でミスをする。
志望校対策が足りない。
模試の判定が気になる。
このままで間に合うのか不安になる。

そうなると、親としては「できることはしてあげたい」と思います。

その気持ち自体は、決して悪いものではありません。
むしろ、子どもの将来を思うからこその行動です。

ただ、その気持ちが強くなりすぎると、お金の感覚が少しずつ変わっていくこともあります。

年長から塾に入り、3年生から四谷大塚に通いました

息子は、年長の頃から準拠塾に通っていました。

そして小学3年生からは、四谷大塚の御茶ノ水校に通いました。

算数、国語、理科、社会。
受験に必要な科目を学んでいく中で、どうしても国語の点数が上がりませんでした。

算数や理科、社会は、ある程度やるべきことが見えやすい部分があります。
どの単元が苦手なのか、どこで間違えたのか、親から見ても比較的わかりやすいところがあります。

でも国語は違いました。

文章は読んでいる。
問題も解いている。
でも、点数がなかなか上がらない。

読めていないのか。
語彙が足りないのか。
設問の意味を取り違えているのか。
記述の書き方がわからないのか。

親としても、どこをどう助ければよいのか分かりにくい教科でした。

国語の出来次第で、塾のクラスも変動しました。

国語が取れればクラスが上がる。
国語で落とすとクラスが下がる。

そのたびに、親も子どもも気持ちが揺れました。

「また国語で足を引っ張ってしまった」
「どうすれば国語が伸びるのだろう」
「このままで附属中に届くのだろうか」

そんな不安が常にありました。

そこで、家庭教師をつけることにしました。

東大生、プロ家庭教師、個別指導。何を試しても国語は簡単には伸びませんでした

国語については、本当にいろいろ試しました。

最初にお願いしたのは、東大に通っている学生の先生でした。
その後、プロの家庭教師の先生にもお願いしました。
国語に強いと言われる個別指導教室にも通わせました。

それでも、国語の成績はなかなか伸びませんでした。

ここでも、費用はかかります。

家庭教師をお願いすれば、その分の費用がかかります。
個別指導に通えば、さらに費用がかかります。
通常の塾に加えて別の対策を入れれば、当然、教育費は増えていきます。

でも当時は、「国語がこのままでは困る」という気持ちの方が強くありました。

親としては、苦手な教科をそのままにしておくことが怖いのです。

「何かしなければ」
「このままでは間に合わない」
「できることがあるなら試してあげたい」

そう思っていました。

今振り返ると、ここにも中学受験の難しさがあったと思います。

何が正解なのか、やっている最中にはわかりません。
だからこそ、親は次々に手を打ちたくなります。

そして、手を打つたびにお金がかかります。

ようやく息子に合う先生に出会いました

その中でようやく出会ったのが、中学受験の国語についての著書もある個別指導の先生でした。

その先生の指導は、息子には合っていたのだと思います。

それまで何を試してもなかなか伸びなかった国語が、少しずつ理解できるようになっていきました。

もちろん、急に劇的に点数が上がったわけではありません。

ただ、息子本人の中で、「国語は何をどう考えればいいのか」が少し見えてきたように感じました。

親としても、それはとても大きな変化でした。

それまでの私は、国語ができないことに対して、どうしても焦りがありました。
でも、その先生に出会ってから、国語はただ感覚で読むものではなく、読み方や考え方を教わることで少しずつ理解できる教科なのだと感じました。

ここで、私は一つ学びました。

お金をかければ必ず伸びるわけではありません。
有名な先生だから合うとも限りません。
学歴の高い先生だから、子どもに合うとも限りません。

大切なのは、その子に合っているかどうかです。

子どもが理解できる言葉で教えてくれるか。
子どものつまずきを見つけてくれるか。
子どもが「わかった」と思える形にしてくれるか。

それが本当に大切なのだと思いました。

6年生の夏、集団塾を辞めて個別指導へ切り替えました

そして6年生の夏期講習の頃、わが家は大きな決断をしました。

通っていた塾を辞め、国語だけでなく、他の教科も個別指導にお願いすることにしたのです。

集団塾を辞めることには、不安もありました。

周りの子たちはそのまま塾に通っている。
この時期に塾を辞めて本当に大丈夫なのか。
カリキュラムから外れてしまうのではないか。
情報が足りなくならないか。

親として、迷いがなかったわけではありません。

ただ、息子にとって何が合っているのかを考えた時、集団塾のペースに合わせ続けるよりも、本人に合った形で必要なことを見てもらう方がよいのではないかと思いました。

土日だけは、志望校に特化した塾に通いました。

平日は、個別指導で苦手なところや必要な単元を見てもらう。
土日は、志望校に特化した対策をする。

大手塾の集団カリキュラムにすべて合わせるのではなく、息子に必要な学びを組み合わせていく形でした。

今振り返ると、この形は息子には合っていたのだと思います。

ただし、ここでもお金はかかります。

個別指導は、集団塾よりも費用が高くなりやすいです。
志望校特化型の対策にも費用がかかります。
最後の追い込み時期には、親の時間も、気持ちも、お金も、どんどん使っていく感覚がありました。

最後の1か月で、100万円近く使ったかもしれません

受験の年の最後の1か月は、学校を休んで個別指導に通いました。

その1か月だけで、もしかしたら100万円近く使ったかもしれません。

今思えば、金銭感覚が麻痺していたのかもしれません。

普段なら慎重に考えるような金額でも、受験直前期には「必要なら仕方ない」と思ってしまうところがあります。

「ここまで来たら、やるしかない」
「今やめたら、これまでの努力がもったいない」
「あと少しで届くかもしれない」
「親としてできることはしてあげたい」

そういう思いが重なっていきます。

その時の私は、

「教育は、子どもに与えられる最大の贈り物」

という言葉で進んでいたように思います。

教育にお金をかけることは、悪いことではありません。

私も、子どもに教育を与えたいという親の気持ちは、今でも尊いものだと思っています。

ただ、今振り返ると、その言葉だけで走り続けていた部分もあったのかもしれません。

本当に子どものためなのか。
親の不安を埋めるためになっていないか。
今かけているお金は、子どもの未来にどう残るのか。

当時の私は、そこまで冷静には考えられていなかったと思います。

東京の合格発表前に入学金を納める必要がありました

東京の合格発表の前に、すでに合格していた千葉の学校へ入学金の一部を納める必要がありました。

本来であれば、せっかく納めるお金ですから、無駄になってほしくないと思うのが自然かもしれません。

でも、その時の私は違いました。

正直に言えば、「このお金が無駄になってほしい」と思っていました。

それはつまり、東京の学校に合格して、先に納めた入学金を使わない結果になってほしい、ということです。

今考えると、不思議な感覚です。

普段なら絶対に無駄にしたくない金額でも、受験の時期には「第一志望に合格するなら」と思ってしまう。

それくらい、親の金銭感覚も、少しずつ変わっていくのだと思います。

中学受験では、お金の判断がいつも冷静にできるとは限りません。

「子どものため」
「今だけだから」
「ここで後悔したくないから」

そう思うほど、親は支払い続けてしまうことがあります。

だからこそ、これから中学受験を考えるご家庭には、費用面でも一度立ち止まって考えてほしいと思います。

受験料や塾代だけでなく、直前期の追加費用、個別指導、家庭教師、入学手続き金、入学後の費用まで含めて考えておくことは大切です。

結果として、最初に希望していた附属中に合格しました

結果として、志望校に特化した塾で目指していた学校には届きませんでした。

もちろん、親として悔しい気持ちはありました。
ここまで準備してきたのに、という思いもありました。

ただ、最初に希望していた附属中には合格することができました。

さらに、お試し受験として受けた千葉の難関校にも合格しました。
いわゆる千葉の御三家と呼ばれる学校の一つでした。

この結果を見た時、私は改めて思いました。

中学受験は、最後まで何が起こるかわからない。
そして、たとえ一つの学校に届かなかったとしても、それで子どもの努力が否定されるわけではない。

受験には、合格も不合格もあります。

親としては、どうしても「どこに受かったか」に目が向きます。
でも、本当に大切なのは、その過程で子どもが何を経験し、どんな力を身につけたのかだと思います。

わが家の場合、国語に苦しみ、先生を変え、塾を変え、学び方を変えながら、最後まで息子に合う方法を探し続けました。

その結果、最初に希望していた附属中に合格できたことは、親として本当にありがたいことでした。

同時に、届かなかった学校があったからこそ、私は「合格だけがすべてではない」とも感じました。

合格発表の日、体を覆っていたものが落ちた気がしました

合格発表の日のことは、今でもはっきり覚えています。

番号を見た瞬間、体を覆っていたガラスのようなものが、ガラガラと落ちていくのが見えた気がしました。

誰も信じてくれないかもしれません。
でも、私には本当にそう見えました。

それくらい、受験の間、ずっと緊張していたのだと思います。

不安も、焦りも、期待も、後悔も、全部体の中に積もっていたのだと思います。

合格の番号を見た瞬間、それが一気に崩れ落ちたような感覚でした。

中学受験は、子どもだけの受験ではありません。

親も一緒に受験しているような気持ちになります。

本当は、子どもの人生は子どものものです。
でも、親はどうしても一緒に背負ってしまいます。

だからこそ、合格した時の安堵は、言葉では表せないものがありました。

ただ、今振り返ると、その重さを子どもに背負わせすぎていなかったか、親の不安が子どもに伝わりすぎていなかったか、考えることもあります。

入学してからも、教育費は続きます

中学受験は、合格すれば終わりではありません。

入学してからも、課金は続きます。

授業料。
施設費。
教材費。
部活動。
通学費。
制服。
学校行事。
場合によっては、入学後の塾や補習。

中学受験をしている時は、「合格すること」が大きな目標になります。

でも、合格はゴールではなく、次の生活のスタートです。

そこを間違えないようにしてほしいと思います。

受験前にかかるお金。
受験直前にかかるお金。
合格後に必要なお金。
入学してから続くお金。

教育費は、長く続きます。

だからこそ、ただ不安に押されてお金を使うのではなく、そのお金が子どもの何に残るのかを考えることが大切だと思います。

教育費をかけるなら、子どもの将来に残る力にも目を向けたい

中学受験を経験して、私は教育にお金をかけること自体を否定したいわけではありません。

わが家も、相当なお金をかけました。
その時々で、親として必要だと思う選択をしてきました。

ただ、今だから思うことがあります。

教育費をかけるなら、合格のためだけではなく、子どもの将来に残る力にも目を向けたい。

受験では、点数が必要です。
合格を目指す以上、点数から逃げることはできません。

でも、子どもの人生は受験で終わるわけではありません。

合格した後も、子どもは学び続けます。
人と関わり続けます。
自分で考え、自分の言葉で伝え、自分の道を選んでいかなければなりません。

国語で苦労した経験があるからこそ、私は「言葉の力」の大切さを強く感じています。

文章を読む力。
設問を理解する力。
自分の考えを整理する力。
それを言葉にして伝える力。

これは中学受験だけで終わる力ではありません。

その後の学びにも、人との関わりにも、社会に出てからにもつながっていく力だと思います。

息子がロジスクで大切にしていること

息子が今、ロジスクを運営していることを、私は母としてとても意味のあることだと感じています。

ロジスクは、中学受験塾ではありません。

附属中の合格を目指すための教室でもありません。
漢字や計算をひたすら練習する教室でもありません。

でも、私が中学受験を経験した母親として感じている「子どもに残る力」の大切さと、息子がロジスクで大切にしていることは、深いところでつながっているように思います。

ロジスクでは、子どもたちがAIを使いながら、自分の考えを言葉にし、作品を作り、それを人に伝える学びをしています。

AI教室と聞くと、パソコンやプログラミングの教室だと思われるかもしれません。

でも、私が見ていて感じるのは、ロジスクが大切にしているのは、もっと根っこの部分だということです。

自分で考えること。
考えたことを言葉にすること。
人に伝えること。
試行錯誤すること。
自分のアイデアを形にすること。

これは、受験にも、受験以外の人生にも必要な力だと思います。

中学受験で国語に苦労し、学び方を何度も探した経験があるからこそ、私はその意味を強く感じています。

ロジスクという選択肢も、知っていただけたら嬉しいです

中学受験は、一人ひとり違います。

わが家の経験が、そのまま他のご家庭に当てはまるとは思っていません。
受験をする子もいれば、しない子もいます。
集団塾が合う子もいれば、個別指導が合う子もいます。
早くから準備した方が安心な家庭もあれば、別の学びを大切にした方がよい家庭もあります。

だからこそ、これはあくまで一つの家庭の体験談として読んでいただければと思います。

ただ、一つだけお伝えしたいことがあります。

教育費をかけるなら、子どもの将来に残る力にも目を向けてほしいということです。

点数。
偏差値。
合格。
志望校。

それらも大切です。

でも、それだけでは見えない力もあります。

自分で考える力。
自分の気持ちを言葉にする力。
人に伝える力。
新しいものを創る力。
うまくいかなくても、もう一度考える力。

息子が運営しているロジスクは、そうした力を育てる教室です。

中学受験をするご家庭にも。
中学受験をしないご家庭にも。
中学受験をやめようか悩んでいるご家庭にも。

ロジスクという選択肢を、知っていただけたら嬉しいです。

子どもが目を輝かせて学ぶ姿を見ると、親は少し安心できます。

「この子はこの子のままで大丈夫」
「点数だけでは見えない力が育っている」
「考えることを楽しんでいる」

そう思える時間は、親にとっても子どもにとっても、とても大切だと思います。

中学受験を経験した母親として、そして川島優貴の母として、今はそう感じています。

ロジスクが、お子さんにとっても、保護者の方にとっても、新しい学びの選択肢の一つになれば嬉しく思います。

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