中学受験が辛いと感じたら知ってほしいこと
結局、「好奇心」に勝る学習はない。
ロジカルAIスクール(ロジスク)代表の川島優貴です。
「中学受験の勉強が辛い」
「子どもがまったくやる気を出さない」
「こんな思いをしてまで中学受験を続ける意味があるのか…」
そんな検索をして、このページにたどり着いた方も多いと思います。
正直に言うと、
私は中学受験生として「できる子」ではありませんでした。
- 四谷大塚お茶の水校に通塾
- 小4の時点で
- 国語:偏差値40前後
- 算数:50〜55
- 地理:46くらい
- 理科:50前後
今振り返ると、
「あそこまで怒られながら、良く中学受験を続けていたな」と思うレベルです。
でも、そんななんとも言えない受験生だった僕が、今は
子ども向けAI教室「ロジカルAIスクール」を運営し、
中学受験で悩むご家庭の相談に乗る側になっています。
その背景には、はっきりと言えることがあります。
結局、中学受験であっても、好奇心に勝る学習はない。
今日は、自分の中学受験の失敗と転機を正直にお話ししながら、
「中学受験が辛い」と感じている親御さんにお伝えしたいことを書きます。
■ 小4の僕は、ただの「微妙な中学受験生」だった

私が中学受験勉強を本格的に始めたのは、小学4年生。
当時の王道パターン通り、四谷大塚お茶の水校に入りました。
しかし成績は、正直いまひとつ。
- 国語:偏差値40前後
- 文字が「意味のあるかたまり」ではなく、ただの記号にしか見えない
- 文章なんて読みたくない
- 算数:偏差値50〜55
- 4教科の中ではまだ好きだったので、かろうじてマシ
- 理科:偏差値50前後
- 実験や宇宙の話は面白いが、花の名前の暗記は地獄
- 地理:偏差値46くらい
- 山や川の名前を覚えさせられるだけ
- 行ったことも見たこともない場所を丸暗記するのは、ただの苦痛
今思えば、
「嫌いなことを中学受験だからと我慢してやらされる」
典型的なパターンの子どもだったと思います。
算数だけ少しマシだったのは、
4つの中で「まだ好きだった」から。
ただ、それだけです。
■ 中学受験が辛い子どもに必要なのは、「好き」が火を噴く瞬間

そんな僕に、決定的な転機が訪れます。
きっかけは 歴史 でした。
小4から我が家では、
中学受験に専念させるために
- 漫画
- ゲーム
などの娯楽が一切禁止になりました。
唯一許されていたのが、「歴史漫画」だけ。
これが、とにかく面白かった。
さらに、今は亡き祖父の存在も大きかったのです。
- 戦時中の体験をよく話してくれた
- 零戦のフィギュアを集めていた
- 家族旅行で広島の原爆ドームを見に行った
こうした経験が積み重なり、
僕の中に「歴史が好きになる土壌」が自然と整っていきました。
■ 小5で一気に変わる。「知っていることを書くだけ」で高得点
中学受験のカリキュラムでは、小5から本格的に歴史が始まります。
授業がスタートしてみると、驚きました。
- 歴史漫画で読んだこと
- 祖父から聞いた話
- 旅行で見た景色
それらをそのまま答案用紙に書くだけで、
ほぼ満点に近い点数が取れる。
偏差値は65〜70。
「頑張って覚えた」という感覚はほとんどなく、
「あ、これ知ってる」「これも聞いたことある」の連続でした。
これが、
“好奇心に火がついた状態での中学受験勉強”です。
■ それでも、全部が得意になったわけではない
もちろん、歴史の中でも苦手な時代はありました。
- 平安時代(前期)
- 江戸時代(中期)
このあたりは、成績がガクッと落ちました。
理由ははっきりしています。
- 戦乱が少なく、ストーリーの起伏が少ない
- 中学受験の出題では「作品名」「人物名」「年号」などの暗記が中心
深く掘れば面白い時代なのですが、
受験問題の形になると、ただの「暗記ゲーム」になってしまうからです。
一方、近代史(明治〜昭和)になると、また火がつきました。
- 祖父の話
- 自分で本を読んで調べまくった知識
これらがハマり、
100点連発。平均点がガクッと下がる中で、偏差値80(全国1位)を叩き出したこともあります。
…でもその一方で、国語の偏差値は相変わらず50以下。
本当に極端な中学受験生でした。
■ 歴史にハマった結果、「地理の成績まで勝手に上がる」現象

ただ、ここで一つ大きな変化が起きます。
地理など、他の社会分野の成績も上がり始めたのです。
なぜか?
別に、地理が好きになったわけではありません。
歴史を深く知れば知るほど、
自然と 地理的な情報 を意識せざるを得なくなるからです。
- 戦国時代:武将の領地がどの地域か(今の何県あたりか)
- 合戦:どんな地形で、どんな天候だったのか
- なぜその戦いで勝敗が分かれたのか(地形・気候・交通の要所など)
歴史をより面白く感じるためには、
地理を知らないと楽しめない場面が増えていきます。
その結果、
中学受験の地理のテストで問われる内容が「自然と分かるようになっていた」わけです。
好奇心から始まった学びが、周辺の科目を勝手に巻き込んでいく。
この体験は、
「世の中はいろいろつながっている」という感覚を
僕の中に深く刻み込んでくれました。
■ 好奇心のない「中学受験勉強」は、正直きつい
ここまで読んでいただいた親御さんは、
こんな感想を持たれたかもしれません。
「うちの子には、そんな好きな教科がないから困ってるんだけど…」
まさにそこが、
今の中学受験が辛い受験になりやすいポイントです。
- 出る杭にならないように、全部平均的にやらせる
- 嫌いでも「受験だから」と我慢させる
- 好きなものに偏ると「バランスが悪い」と心配する
でも私の実体験から言えるのは、
「好奇心ゼロの状態でやる中学受験勉強ほどキツいものはない」ということです。
逆に言うと、
どこか一箇所でも「好き」「面白い」と思える領域があると、そこから学びは一気に広がる。
■ これからの中学受験に必要なのは、「好奇心を中心にした学び」
AIが当たり前に存在するこれからの社会では、
- 知識の量
- 暗記のスピード
だけでは戦えません。
必要なのは、
- 何に好奇心を持てるか
- どこまで自分で掘り下げられるか
- その過程で得た情報をどうつなげるか
- それをどう言語化するか
という 「思考の筋力」 です。
これは、中学受験をする・しないに関わらず、
子どもが社会に出たとき必ず必要になる力です。
■ ロジスクは「中学受験の点数を直接上げる塾」ではありません。
でも、中学受験の辛さを和らげる場所にはなれます。

ここで大事な前提を、はっきり言います。
ロジカルAIスクールは、
中学受験の直接的なテクニックを教える塾ではありません。
- 算数の特殊算をひたすら演習させる
- 国語の記述問題の「型」だけを覚えさせる
- 受験校別の過去問を徹底的に回す
こうしたことは、中学受験専門塾の役目です。
ロジスクがやっているのは、それとは違います。
- AIとの対話を通して、考えを整理し、言葉にする
- 物語を作ったり、動画や音楽を生成したりしながら、「好き」を深掘りする
- 3DプリンターやVRなど最新テクノロジーを使って、「知識を形にする」体験をする
その中で、結果として
- 好奇心が戻る
- 自己肯定感が回復する
- 学ぶことそのものへのイメージが変わる
といった変化が、子どもたちに起こっています。
中学受験を続けるにしても、やめるにしても、
この「学びの土台」は一生ものです。
■ 中学受験が辛いと感じたら、「一度立ち止まる場所」としてロジスクを使ってほしい
中学受験をやめろとは言いません。
挑戦する価値は十分にあります。
ただし、
その過程で子どもの好奇心と自己肯定感を失ってしまうのは、あまりにももったいない。
- 受験勉強に疲れ切っている
- 親子の会話が点数と塾の話ばかりになっている
- 子どもが「どうせ僕なんて」と言い始めている
そんなときこそ、一度立ち止まってほしいのです。
受験の合否よりも、
この子が「学ぶことが嫌いになっていないか」を見てあげてほしい。
ロジスクは、
中学受験を続ける子にも、やめる子にも、
どちらにも意味のある学びを提供できる場所だと自負しています。
■ 結局、「好奇心」に勝る中学受験対策はない。

最後に、もう一度だけ最初の言葉を繰り返します。
結局、好奇心に勝る学習はない。
これは、中学受験でも、
その先の高校・大学・社会でも、
ずっと変わらない真理だと思っています。
- 好きなことを起点に世界が広がる
- その過程で他教科もつながり始める
- 学ぶことそのものが「楽しい」になる
そんな学び方を、
ロジスクではAIと一緒に体験できます。
中学受験が辛くなってきている今だからこそ、
お子さんの「好奇心の火」を守る選択肢として、
ロジスクを思い出していただけたら嬉しいです。
▼ ロジカルAIスクール公式サイト
https://logicalaischool.com/
▼ コース紹介(対象:小学生コース、中学生コース開校予定)
https://logicalaischool.com/course/
▼ よくある質問
https://logicalaischool.com/faq/
著者:川島優貴
所属:AIパートナーズ株式会社 代表取締役/ロジカルAIスクール代表