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2025.11.29

スリランカの村で学んだ「生きる力」と好奇心|AI時代の子どもに伝えたいこと

東南アジアって聞くと、どんなイメージがありますか?

「なんとなく汚そう」
「お腹を壊しそう」
「ご飯が合わなそう」
「治安が不安」

正直に言うと、大学生だった頃の私は、まさにこんなイメージを持っていました。
行ったこともないのに、勝手に「自分の中の答え」を決めつけていたんです。

でもある日、ふと思いました。

「行ったこともないのに、嫌だとか怖いとか言うのはフェアじゃないな」

この一歩が、スリランカの村で道路を作るボランティアにつながり、
さらにロジカルAIスクール(ロジスク)の教育観にもつながっていきます。

今日はその話を、少し深く書いてみます。


「東南アジアはちょっと…」から始まった

当時の私は、海外にはそれなりに行っていましたが、
いわゆる「途上国」と呼ばれる国には行ったことがありませんでした。

なんとなく、

  • 東南アジアに行ったらお腹壊しそう
  • トイレが大変そう
  • 衛生面が不安

みたいなイメージだけが頭の中を支配していました。

でも、よく考えたらそれって全部「聞いた話」と「勝手な想像」です。

「このまま食わず嫌いで終わるのは、なんか違うな」

と思い、さすがに一人旅は怖かったので、いろいろ探してみた結果、
出会ったのがNPO法人goodのスリランカキャンプでした。


スリランカの村で「道路を作る」生活

そのプログラムはこんな内容でした。

  • 日本人の大学生が20人ほど参加
  • スリランカのとある村で、1家庭に1人ずつホームステイ
  • 日中はみんなで外に出て、ひたすら道路を作る

冷静に考えると、なかなかハードです。
でも、行ってみたら…これがとんでもなく楽しかった。

村の生活は、想像していた以上に「リアル」でした。

  • 村の外れには、象よけの電柵が張り巡らされている
  • 象に家を壊された跡が残っている家がある
  • ゾウは本気を出すと時速60キロで走るらしい
  • 15年ほど前まで内戦をしていて、地雷で足を失った人もいる(その人には国から一生生活費が出る仕組みになっている)
  • 「サソリが出るかも」「ラッセルクサリヘビという、噛まれたらほぼ100%死ぬ毒蛇がいる」とあっさり言われる
  • その辺を、孔雀が普通に歩いている

文字にするとちょっとフィクションみたいですが、全部現実です。


「日本語しか話せない」けど、意外と何とかなる

私がホームステイした家族は、もちろん日本語は話せません。
そして私は、英語もそんなに得意ではありませんでした。

最初の数日は、
「このまま2週間、意思疎通できなかったらどうしよう」
と本気で不安でした。

でも、意外と何とかなります。

  • 身振り手振り
  • 表情
  • 子どもたちのいたずら
  • 一緒にご飯を作る
  • 一緒にテレビを見る

言葉で全部わからなくても、「一緒に過ごす時間」そのものが会話になっていく感覚がありました。

日本語しか話せなくても、
「伝えよう」とする気持ちがあれば、案外どうにかなる。

これは、本やネットでは絶対に学べない感覚です。


道路を作りながら見えた「世界のリアル」

日中は、ひたすら道路を作ります。

  • 土を掘る
  • 石を運ぶ
  • コンクリートをならす
  • 汗だくになる

単純作業ですが、ふとした瞬間に、いろいろなことを考えさせられます。

「この道路ができたら、この村の人たちの生活はどう変わるんだろう」
「自分は日本で、どんな道の上を歩いてきたんだろう」
「生きるって、こういうインフラの上に成り立っているんだよな」

日本でスリランカのことを研究して、講座をやっている人もいます。
その知識や分析ももちろん大事です。

でも、

「実際に村で暮らし、泥だらけになって道路を作り、現地の人と一緒に笑った自分の感覚」

には、また別の種類の価値があると感じました。

ここで、私の中でハッキリしたのが、

「百考は一験にしかず」

という感覚です。


あまりに楽しすぎて「スリランカ覚醒」

このスリランカキャンプは、私にとって完全に覚醒イベントでした。

「ボランティアって、こんなに楽しいのか」
「“途上国=大変そう” というイメージ、どんだけ失礼だったんだ」

そう思うくらい、心を揺さぶられました。

その半年後。
なんと、当時ホームステイしていた家族の親族と仲良くなり、再びスリランカへ。

今度はプログラムではなく、

「10日間、スリランカ中を案内してもらう旅」

に出かけました。

  • 観光客がほとんどいない海岸線
  • 現地の人しか行かないような市場
  • ローカルな食堂
  • 村の人たちが普通に暮らしているエリア

ガイドブックには出てこない場所を、次々と連れていってもらいました。

ここで私は完全に確信します。

「机の上で世界を知ったつもりになるのと、
実際に世界の中に飛び込むのは、まったく別物だ」


この経験が、なぜロジスクにつながるのか

スリランカでの体験は、ロジカルAIスクールの考え方に、かなり直接的な影響を与えています。

AI時代になると、
「百聞」と「百見」のコストはどんどん下がります。

  • AIが一瞬で情報を集めてくれる
  • 現地の映像や写真も、いくらでも見られる
  • 体験談やレビューも、無限に読める

だからこそ、人間側が意識して大事にしないといけないのが、

  • 自分の頭でじっくり考える「百考」
  • 実際にやってみる「百験」

の部分です。

ロジスクでは、子どもたちに

「AIで調べただけで分かった気になる大人」ではなく、
「AIを使いながらも、自分で一歩踏み出せる人」

になってほしいと考えています。

そのために、教室の中でできる限りの「百験」を用意しています。

  • AIと対話しながら、物語をゼロから作る
  • 表紙デザインを考え、実際に形にして印刷する
  • 動画生成AIで、自分の物語の予告編をつくる
  • 3Dプリンターで、自分のイメージを現物にする

どれも、「AIにやらせて終わり」ではなく、

「自分で考え、試し、失敗し、修正し、完成させる」

というプロセスを大事にしています。


子どもに用意したいのは「安全なスリランカ体験」

もちろん、小学生のうちからスリランカに行け、という話ではありません。

言いたいのは、

「その子なりのスリランカ体験を用意してあげたい」

ということです。

  • これまで行ったことがない場所に行ってみる
  • やったことのない遊びや習い事に一歩踏み出してみる
  • AIにアイデアを出してもらって、本当に作ってみる
  • うまくいかなかったときに、それを一緒に笑える大人がそばにいる

こうした一つひとつが、
子どもにとっての「小さなスリランカ」だと思っています。


AI時代の「本物の学び」は、やっぱり経験から

スリランカの村で道路を作っていたとき、
私はスマホもほとんど触らず、AIにも一切頼らず、
ただ目の前の人たちと土と汗と笑いに向き合っていました。

その時間で得たものは、
AIでは再現できないし、データとしても完全には残せません。

でも、あのときの空気や匂い、現地の人の笑顔や沈黙は、
今でも私の中で、確かに「生きている感覚」として残っています。

AIはこれからも、ものすごいスピードで進化していきます。
それでも、

「最後に自分をつくるのは、やっぱりリアルな経験だ」

という確信は、スリランカの土の感触と一緒に、ずっと消えません。

ロジカルAIスクールでは、
そんな「経験の力」を信じながら、
AIと一緒に学ぶ場をこれからもつくっていきます。

教室の雰囲気やカリキュラムは、
ロジカルAIスクール公式サイト
でもご紹介していますので、よろしければのぞいてみてください。


著者:川島優貴
所属:AIパートナーズ株式会社 代表取締役

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