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2025.11.20

ChatGPTを勉強に使う完全ガイド|効果的な活用法とプロンプト例【AI教育のプロが解説】


ChatGPTを勉強に使う人が一気に増えています。
一方で、実際の使い方は

  • 問題をそのまま入力して答えだけ聞く
  • レポートを丸ごと作らせてコピペする

といった、もったいない活用に留まっているケースも少なくありません。

これでは一時的に成績は上がっても、自分で考える力は育ちません。

この記事では、AI教育と子ども教育の両方に関わっている立場から、ChatGPTを勉強に使う時の

  • 基本の考え方
  • 教科別の具体的な活用法
  • そのままコピペで使えるプロンプト例
  • 依存しすぎないための注意点

をまとめて解説します。
お子さんにもそのまま渡せる内容を意識していますので、ぜひ親子で一緒にお読みください。


ChatGPTを勉強に使うとは?まず基本を理解しよう

まずは、そもそもChatGPTを勉強に使うとはどういうことかを整理しておきます。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、文章の意味を理解しながら、人間に近い自然な文章を生成できる対話型AIです。
質問に答えたり、説明したり、文章を添削したり、問題を作ったりと、勉強との相性が非常に良いツールです。

なぜ勉強に使えるのか

ポイントは、ChatGPTが

  • 何度でも、
  • どんなレベルの質問にも、
  • 自分のペースで付き合ってくれる

ところです。

先生や親に何度も同じことを聞くのは気まずくても、AIなら気兼ねなく聞けます。
このやり取りのしやすさが、うまく使えば学びの質を大きく高めてくれます。

従来の勉強法との違い

従来の勉強では

  • 教科書や参考書を読む
  • 解説動画を見る
  • 塾や家庭教師で教えてもらう

といった「一方通行」の学びが中心でした。

ChatGPTを使うと、

  • 自分の疑問をその場で投げかけられる
  • 分からなければ、分かるまで聞き返せる
  • 自分の言葉で説明して、チェックしてもらえる

という双方向の学びに変わります。

ChatGPTでできること・できないこと

できることの例

  • 分からない問題の考え方のヒントを出す
  • 分かりやすい言い換えや例え話で説明する
  • 類題や確認テストを作る
  • 作文や英作文を添削する
  • 勉強計画を一緒に作る

できないことの例

  • 常に完全に正しい情報を保証すること
  • 子どもの表情や体調の変化を見て気づいてあげること
  • 自分の代わりに「理解する」こと

だからこそ、答えを丸写しする道具としてではなく、「一緒に考える相棒」として使う意識が大切になります。


ChatGPTを勉強に使う5つのメリット

ここからは、ChatGPTを勉強に使う具体的なメリットを整理します。

1. 24時間いつでも質問できる

塾の先生や友達には聞けない時間帯でも、ChatGPTならいつでも質問できます。
夜遅くに「ここだけどうしても分からない」のような時の強い味方です。

2. わかるまで何度でも聞ける

同じ質問を何回しても、AIは嫌な顔をしません。
説明の仕方を変えてもらうこともできます。

  • この説明をもっと簡単にして
  • 小学生にも分かるように言い換えて
  • 図にしたイメージで説明して

といったお願いも可能です。

3. 自分のペースで学べる

理解のスピードは人それぞれです。
ChatGPTなら、

  • 早く進めたい単元はどんどん進む
  • 苦手な単元はじっくり丁寧に進める

といった自分に合ったペース配分がしやすくなります。

4. 多角的な説明が得られる

教科書の説明だけではピンと来ないことも、

  • 具体例
  • 図解イメージの文章化
  • 比喩や日常生活の例

など、さまざまな角度から説明してもらうことで理解が深まります。

5. 学習の幅が広がる

学校や塾の範囲を超えて、

  • 興味のある分野を深掘りする
  • 仕事や社会とのつながりを知る
  • AI時代のスキルについて学ぶ

など、**教科書には載っていない「学びの世界」**にも手を伸ばしやすくなります。


【重要】ChatGPTを勉強に使う際の3つの注意点

便利だからこそ、ここだけは必ず押さえておきたいポイントがあります。

1. 答えをそのまま写すのはNG

問題文をコピペして、出てきた答えだけノートに写す。
これは一番やってはいけない使い方です。

勉強の目的は

  • 正解を書くこと
    ではなく
  • 分からないことが「分かる」に変わること

です。

ChatGPTにはヒントや考え方、解き方の筋道を求めるようにしましょう。

2. 情報の正確性を必ず確認する

ChatGPTはとても賢いですが、間違うこともあるツールです。

  • 学校の教科書
  • 信頼できる参考書
  • 先生や大人の目

と照らし合わせて、大事な部分は必ずダブルチェックする習慣をつけましょう。

3. 依存しすぎないようにする

分からないたびにすぐAIに聞いてしまうと、

  • 自分の頭で考える前に聞くクセ
  • 少し難しいとすぐ諦めるクセ

がついてしまいます。

まずは自分で考えてみる → その上でAIに相談する
この順番を守ることが、長い目で見た時の成長につながります。


ChatGPTを勉強に使う効果的な方法(基本編)

ここからは、今日からすぐに実践できる基本的な使い方を紹介します。

1. まず自分で考えてから質問する

いきなり問題を投げるのではなく、

  • どこまで自分で分かったか
  • どこから分からなくなったか

をセットで伝えると、返ってくる答えの質が一気に上がります。

プロンプト例

  • これから算数の文章題を解きます。自分なりに考えた途中式を書くので、どこから考え方がずれているか教えてください。

2. 答えではなく、ヒントを求める

いきなり答えを聞くのではなく、ヒントだけをお願いしましょう。

プロンプト例

  • この問題の答えは教えないでください。解き方のヒントを三つに分けて教えてください。
  • 小学生にも分かるレベルのヒントを段階的に出してください。最初は一番やさしいヒントからお願いします。

3. なぜ?を繰り返す

理解を深めるためには、理由をセットで理解することが大切です。

プロンプト例

  • なぜその式になるのか、理由をステップごとに説明してください。
  • どうしてその考え方が正しいのかを、もし中学生に教えるとしたらどう説明しますか。

4. 学んだことを説明してみる

一番のおすすめは、自分の口で説明してみて、それをChatGPTにチェックしてもらう方法です。

プロンプト例

  • 今から今日習った内容を、自分の言葉で説明します。間違っているところや足りないところがあれば、分かりやすく教えてください。
  • 小学生の弟に教えるつもりで説明文を書きます。分かりにくい部分があれば指摘して、どう直せばよいかアドバイスしてください。

このやり取りを繰り返すことで、言語化能力や論理的思考力が自然と鍛えられていきます。


教科別!ChatGPTを勉強に使う効果的な方法

次に、教科ごとの具体的な活用例と、そのまま使えるプロンプト例を紹介します。

数学・算数の勉強に使う

こんな使い方がおすすめ

  • 解き方の筋道だけを教えてもらう
  • 自分の解答の「どこが間違っているか」を指摘してもらう
  • 類似問題を作ってもらい、定着を図る

プロンプト例

  • この数学の問題を解くために、どんな公式や知識が必要かだけ教えてください。
  • これが自分の解答です。どこから考え方が間違っているか、具体的に指摘してください。
  • この問題と同じレベルの類似問題を三問作ってください。最後に答えもまとめて教えてください。

英語の勉強に使う

こんな使い方がおすすめ

  • 英作文の添削
  • 文法の説明
  • 英会話の練習

プロンプト例

  • 中学生レベルの英作文です。以下の英文を添削して、日本語で改善点を教えてください。
  • この英文がなぜ間違っているのか、文法のルールを中学生にも分かるように説明してください。
  • 英語で日常会話の練習をしたいです。あなたが質問をして、私は英語で答えます。間違いがあれば日本語で直して教えてください。

国語の勉強に使う

こんな使い方がおすすめ

  • 文章の要約練習
  • 読解問題のヒント出し
  • 作文の構成づくり

プロンプト例

  • この文章を百文字以内で要約してください。その後、要約のポイントも三つ教えてください。
  • この文章の筆者の主張がよく分かりません。ヒントを三つに分けて教えてください。答えは最後にまとめて教えてください。
  • このテーマで作文を書きたいです。導入・本論・結論の三つに分けて、どんな内容を入れればいいか、箇条書きで提案してください。

理科・社会の勉強に使う

こんな使い方がおすすめ

  • 理解しづらい概念のかみ砕き
  • 年表や一覧への整理
  • 背景知識の補足

プロンプト例

  • 光合成の仕組みを、小学生にも分かるように例え話を使って説明してください。
  • 江戸時代の重要な出来事を、年号と一緒に年表形式でまとめてください。
  • この歴史的事件の背景にある政治的・経済的な要因を、難しい言葉を使わずに説明してください。

さらに効果的に!ChatGPTを勉強に使う応用テクニック

基本に慣れてきたら、次のような応用テクニックもおすすめです。

1. ロールプレイで学ぶ

ChatGPTに「先生役」をお願いし、対話形式で学びます。

プロンプト例

  • あなたは優しくて説明が上手な数学の先生です。私は中学二年生の生徒です。この連立方程式の単元を、対話形式で教えてください。
  • あなたは英会話の先生です。自己紹介の練習をしたいので、英語で質問をしてください。私は英語で答えます。

2. テスト問題を作ってもらう

自分が学んだ範囲を指定して、オリジナルテストを作ってもらいます。

プロンプト例

  • 中学一年生の一次方程式の範囲から、テスト問題を十問作ってください。選択問題と記述問題を半分ずつにしてください。最後に答えもまとめてください。

3. 学習計画を立ててもらう

テストや受験に向けた計画づくりにも使えます。

プロンプト例

  • 一か月後に期末テストがあります。中学二年生の数学と英語で、今の成績は平均くらいです。毎日一時間の勉強時間で、どんなペースで勉強すればよいか、一か月の学習計画を作ってください。

4. 苦手分野を分析してもらう

自分で「何が分からないか分からない」状態の時に役立ちます。

プロンプト例

  • 私は数学の文章題が苦手です。どんな部分でつまずきやすいか整理してもらい、それぞれについてどんな勉強をすればよいか提案してください。

ChatGPTだけでは身につかない、AI時代に本当に大切な力

ここまで見ると、ChatGPTはとても便利な勉強ツールに見えると思います。
実際、その通りです。

一方で、ChatGPTだけでは育たない力があることも忘れてはいけません。

ロジカルAIスクールでは、AI時代に大切な力として、次の四つの基盤能力を大事にしています。

  1. 先読み力
  2. 言語化能力
  3. 論理的思考力
  4. 情報処理力

ChatGPTは、これらを鍛えるための優れた練習相手にはなりますが、

  • 何を先読みすべきかを決める
  • どんな問いを投げかけるかを考える
  • 返ってきた情報を取捨選択する

といった部分は、やはり人間側のトレーニングが必要です。

AIに丸投げするのではなく、
AIを自分の頭を鍛えるための道具として活用できるかどうかが、AI時代の大きな分かれ目になります。


AI時代の子どもに必要な学びとは?ロジカルAIスクールの挑戦

私はAIパートナーズ株式会社の代表として、そしてロジカルAIスクールの運営を通じて、

  • ChatGPTのようなAIとどう付き合うか
  • どんな力を育てておくべきか

を、日々現場で考え続けています。

ロジカルAIスクールでは、単にAIの使い方を教えるのではなく、

  • 考える
  • 創る
  • 伝える

という三つの柱を中心に、AIをツールとして活用しながら、子どもたちの思考力を育てています。

例えば、

  • ChatGPTに物語の続きを一緒に考えてもらいながら、主人公の気持ちや場面の描写を言語化する
  • 3DプリンターやVRと組み合わせて、アイデアを形にして発表する
  • 自分の考えをAIに説明し、そのフィードバックをもとにさらにブラッシュアップする

といった活動を通して、AIを「便利な答えマシン」ではなく、「自分の頭を鍛える相棒」として使いこなす力を育てていきます。

ロジカルAIスクールの詳しいカリキュラムやコース内容は、ぜひ

もご覧になってみてください。


まとめ:ChatGPTは「道具」、大切なのは「使いこなす力」

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • ChatGPTを勉強に使うことで、
    • 24時間いつでも質問できる
    • 何度でも聞き返せる
    • 自分のペースで学べる
      といった大きなメリットがある。
  • 一方で、
    • 答えをそのまま写す
    • 情報を鵜呑みにする
    • 何でもすぐAIに聞いてしまう
    といった使い方は、自分の力を弱めてしまう危険もある。
  • 効果的な使い方のポイントは、
    • まず自分で考えてから質問する
    • 答えではなくヒントを求める
    • 自分の言葉で説明してチェックしてもらう
      という三つのステップ。
  • そして、AI時代に本当に必要なのは、
    • 先を読む力
    • 考えを言葉にする力
    • 筋道を立てて考える力
    • 情報を取捨選択して活用する力
    といった、AIを使いこなすための基盤能力です。

ChatGPTは、その力を育てるためのとても心強い味方になります。
上手に付き合えば、子どもたちの学びは今まで以上に豊かで、ワクワクするものになっていきます。


まずはAI時代の学びを体験してみませんか?

ロジカルAIスクールでは、ChatGPTをはじめとしたAIツールを活用しながら、子どもたちの考える力・創る力・伝える力を育む授業を行っています。

  • 少人数制で一人ひとりにしっかり向き合う
  • 宿題なし・授業内完結で、親御さんの負担も少ない
  • VRや3Dプリンターなど、最新の設備も整った教室

まずは、お子さんが目を輝かせてAIと向き合う姿を、実際に見てみませんか。

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著者: 川島優貴
所属: AIパートナーズ株式会社 代表取締役

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