AI時代に必要なのはアナログ思考
子どもの論理的思考力を伸ばす家庭トレーニング
AIが一瞬で答えを出してくれる時代になりました。
検索すれば解き方も、例文も、戦略さえも手に入ります。
しかし、それでもなお、子どもの未来に必要なのは
自分の頭で考え、判断し、言葉にできる力です。
私はロジカルAIスクール(ロジスク)で毎週子どもたちと向き合っていますが、
AIを使いこなす上でも、最初に必要なのは
アナログで積み上げる思考の土台だと、日々強く感じています。
この記事では、AI時代だからこそ重要になる
論理的思考力の育て方を、家庭でできる方法と合わせてお伝えします。
AI時代でも消えない思考の価値とは
AIの進化で、知識を覚えることや、答えを出すスピードには価値が薄れています。
必要になるのは
情報を整理し、状況を比較し、次の一手を考える力です。
つまり
・考える
・創る
・伝える
という、人間ならではの3つの力。
これはAIだけでは身につきません。
子ども自身が、手を動かし、選択し、失敗し、理由を考える。
そんなアナログの経験の積み重ねが、思考の地盤をつくっていきます。
アナログが思考を育てる理由
ロジスクではAIを使った活動がある一方で、
実はプリント学習、サイコロ計算、ボードゲームなどを多用しています。
なぜかというと、
アナログには次のような力があるからです。
- 自分のペースで考えられる
- 情報を目で見て整理できる
- 判断や予測を言葉にしやすい
- 自分の選択が結果にどうつながるかが体感で分かる
AIは優秀ですが、思考の過程を奪いがちです。
だからこそ、アナログで考える訓練が欠かせません。
家庭でできる論理的思考トレーニング
今日からすぐに取り入れられる方法を3つ紹介します。
1.結論ではなく考えた道筋を聞く
例えば
どうしてそれを選んだの?
ではなく
どうやってその答えになったの?
と聞いてあげると、子どもは自分の思考を振り返る習慣がつきます。
2.比較から始める話し方に慣れる
ロジスクでは、物事を
・比較
・分類
・結論
の順で説明する練習をしています。
この順番に慣れると、作文・面接・話し合いなどさまざまな場面で論理的に話せるようになります。
3.小さな疑問を一緒に深掘る
なぜ雨が降ると思う?
どうしてそのルールがあるんだろう?
と理由を探す会話を積み重ねるだけで、仮説を立てる力が伸びていきます。
もっと体系的に知りたい方は、ロジスクの学年別カリキュラムをご覧ください。
→ コース紹介ページ(https://logicalaischool.com/course/)
ボードゲームは論理的思考の宝庫
ロジスクではボードゲームは欠かせない存在です。
楽しみながら、次のような力が育つからです。
- 先の展開を読む力
- 相手の思考パターンを読む力
- 情報を整理し優先順位をつける力
- リスクとリターンを判断する力
- 時間内で決断する力
アプリや動画では育ちにくい、人間相手の読み合いがここにはあります。
「ハゲタカのえじき」で育つ読み合いと期待値感覚
特におすすめなのが、ロジスクでもよく使う
「ハゲタカのえじき」
というカードゲームです。
シンプルなのに深いルール
- 1から15のカードを同時に出す
- 得点カードを誰が取るかを競う
- 同じ数字を出すと無効
この無効ルールが、思考を一気に深掘りします。
育つ力 1
期待値を考える習慣
例えば、10点が出たとき
強いカードで取りにいくか
あえて低いカードで他の人同士をつぶし合いにするか
子どもは自然と次の要素を考え始めます。
- 勝つ確率
- 損するリスク
- 相手の手札の残り
- 自分の手札の価値
これはまさに期待値の調整です。
勉強ではなかなか育ちませんが、ゲームでは子どもが夢中になって考えます。
育つ力 2
相手のクセを読み取る力
兄は強気、友達は慎重など、
人の行動パターンを読む練習になります。
AIには絶対に再現できない、人の感情やクセの理解がここにあります。
育つ力 3
一発勝負の決断力
同時にカードを出すため、躊躇すれば負けます。
この状況は
迷う
予測する
決める
という思考サイクルを強制的に回すため、判断力が鍛えられます。
ロジスクがアナログを大切にする理由
AIスクールなのに、実物教材が多い。
これは意図的です。
推理プリント
サイコロ計算
スリーヒントクイズ
ボードゲーム
これらはすべて
・考える
・創る
・伝える
の土台をつくるために設計されています。
教室の様子はこちらに詳しくまとめています。
→ 教室についてページ(https://logicalaischool.com/about/)
AI時代の思考力教育の最適解
AIを使いこなすには、
AIに任せる部分と、人間が判断する部分の線引きが必要です。
その線引きができるのは
先読み力
言語化能力
論理的思考力
情報処理力
という4つの基盤能力を持つ子どもです。
ロジスクでは、この4つを
アナログとAIの両方から育てています。
まとめ
論理的思考力は日常と遊びで育つ
難しい問題集をやらなくても
論理的思考力は家庭の会話や、たった15分のボードゲームで伸びていきます。
子どもは遊びに夢中だからこそ深く考えます。
そして、考える経験の積み重ねが未来の力になります。
もし、もっと体系的に伸ばしてあげたいと感じたら
ロジスクの無料体験で子どもがどんな表情で学ぶのか、ぜひ見てみてください。
まずは無料体験授業へ
→ (https://logicalaischool.com/)
著者
川島優貴
AIパートナーズ株式会社 代表取締役